「昨日、突然雨漏りがしはじめた」
「台風や豪雨のときだけ雨漏りする」
「以前より天井の雨染みが大きくなった」
こんな時って雨漏り修理費用って高いんだろうなとその雨漏りをそのままにされたりしていませんか?
しかし本当にそのままでいいのですか?もしかしたら、あなたの大切な住宅がとんでもないことになっているかもしれませんよ。
この記事では、発生しやすい雨漏り箇所、雨漏り修理方法とその料金目安を紹介します。
また環境に配慮した屋根材をつかうことで、自治体の助成金がおりる可能性もあるので、以下の情報もチェックしておいてください。
はじめに、一番気になる雨漏り箇所別の料金目安からお伝えしていますね。
雨漏り修理の料金目安表
まずは、雨漏り箇所別の料金目安表を掲載していますので、雨漏り修理業者に問合せする前に参考してみてください。
雨漏箇所 | 修理概要 | 料金目安 |
---|---|---|
棟板金 | 板金の撤去交換 | 30万円~100万円 |
スレート | スレートの交換 | 1万円~2万円 /枚 |
漆喰 | 漆喰の塗り直し | 30万円~80万円 |
瓦 | 瓦の交換 | 1万円~2万円 /枚 |
谷樋 | 谷樋の撤去交換 | 20万円~80万円 |
ベランダ | 防水コーキング | 5万円~20万円 |
天窓 | 防水コーキング | 5万円~25万円 |
経年劣化 | 屋根の葺き替え | 100万円~300万円 |
雨漏り修理を自分でやるなら応急処置だけです
雨漏り修理は、無論自分でやれば安くなりますが、屋根に上ったり、すぐに雨漏りが再発して、かえって修理費用が高くなるケースもあります。
まずは下記チェック項目で応急処置だけでいいのか、キチンと雨漏り修理すべきを判断しましょう。
雨漏り状況のチェック項目
- 雨漏り箇所は1つか?「はい」or「いいえ」
- 1階の雨漏りか?「はい」or「いいえ」
- 築年数は35年未満か?「はい」or「いいえ」
- 初めての雨漏りか?「はい」or「いいえ」
- 雨漏りは染み程度も少量か?「はい」or「いいえ」
上記チェック項目が、すべて「はい」なら自分で応急処置をしてみてもいいかもしれません。反対に1つで「いいえ」がある場合は、業者に依頼されることをお勧めします。
その理由は、怪我をしたり、結局は雨漏りが止まらないケースが多々あるからです。
雨漏りの応急処置方法
上記のチェック項目で応急処置だけで大丈夫と判断されましたら、今からお伝えする誰でもできる3つの雨漏り応急処置方法を試してしましょう。
バケツや洗面器で雨水を受け止める
よくテレビドラマで登場するシーンのように、床に垂れ落ちる雨水をバケツで受け止めるのが、最もポピュラーな室内の雨漏り応急処置方法です。
必要な物は、生活で使っているバケツや洗面器なので、全く費用が掛からずに誰にでもできます。
雨水を雑巾に染み込ませる
窓際からの雨漏りにうってつけな応急処置方法は、雑巾を雨漏り箇所において、染み込ませることです。
これもまた必要な物は、生活で使っている雑巾やタオルなので、全く費用が掛からずに誰にでもできます。
吸水シートを天井裏に敷いておく
雨漏り箇所付近の天井に点検口があり、天井裏に上がれるようなら、雨染みがある場所に吸水シートを敷いておくで応急処置ができます。
吸水シートの価格は、50枚~100枚で、1,500円前後です。お近くのホームセンターなどで購入できます。
さらに上級者向けの応急処置方法もあります
高所恐怖症ではなく日曜大工などが得意な人には、上記3つ以外にもまだまだ雨漏りの応急処置方法はあります。詳しくは「室内ですぐにできる雨漏りの応急処置方法と実は安い修理業者」でお伝えしています。
発生しやすい雨漏り箇所
今までに1000件以上屋根修理を行なってきた経験から雨漏りが多かった箇所を挙げてみました。もし、ご自身で雨漏り点検される際は参考にしてください。
棟板金
スレート
漆喰(しっくい)
瓦
谷樋(たにどい)
ベランダ
天窓/トップライト
屋根全体
自分でスグできる雨漏り修理方法
素人の方でもできる雨漏り修理方法には、主に次のものがあります。
ブルーシート応急処置
排水口の清掃
防水アルミテープを貼る
シリコン補修
ブルーシートはもちろんですが、防水テープもシリコン補修も応急処置とお考えください。しばらく経つと雨漏りが再発することを想定のうえ、自分で雨漏り修理する覚悟が必要です。
また、雨漏り修理はどうしても高所作業になるので自己責任で行なったください。高所恐怖症の方は、絶対に雨漏り修理業者に依頼することをおススメします。
業者が行なっている雨漏り修理方法
実際に私たちが行なった雨漏り修理の現場写真も添えてその工程を簡単に紹介します。
棟板金から雨漏りしている場合
棟板金が浮いた隙間から雨水が浸入して雨漏りになることがあります。
古い棟板金を取り外します。
棟板金の下にあったヌキ板も取り除きます。
ヌキ板を固定していたクギを抜くと、その穴が雨漏りの原因になることがあるので、防水コーキングをします。
新しいヌキ板を取り付けます。
新しい棟板金を取り付けながら、継ぎ目に防水コーキングします。
棟板金からの雨漏りの修理完了です。
スレートから雨漏りしている場合
スレートにヒビ割れがあれば、当然そこから雨水が浸入して雨漏りの原因になります。
ヒビ割れたスレートを「スレーターズ リッパー」という特殊な工具で取り除きます。
下地を整えて、接着剤としてコーキングを塗ります。
新しいスレートを差し込んで、位置を調整します。
塗料の接着力を高めるため、シーラーを塗り、マスキングテープをして塗装します。
マスキングテープを剥がして、塗装が乾燥すれば、完了です。
漆喰から雨漏りしている場合
漆喰に崩れがあると、その部分から雨水が染み込んで雨漏り原因になる可能性があります。
表面の漆喰を取り除き、新しい漆喰と葺き土の接着をよくするため、葺き土を濡らします。
葺き土に適量の水分を含ませて、漆喰を塗り込みます。
コテで漆喰を隙間なく、ならして乾燥すれば完了です。
瓦から雨漏りしている場合
割れた瓦は、その割れ目から雨水が浸入し、雨漏りになります。
割れた瓦を丁寧に取り除きます。
新しい瓦と交換後、防水コーキングもして完了。
谷樋から雨漏りしている場合
谷樋に僅かな穴が開いていても雨漏りになることがあります。※写真では分かりにくいですが、二箇所穴が開いています。
谷樋周辺のスレートを一旦、撤去します。
新しい谷樋を設置します。
新しい谷樋を設置します。
撤去したスレートを元に戻します。
谷樋から雨漏り修理の完了です。
ベランダから雨漏りしている場合
ベランダ床に亀裂があると、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因になります。大雨時などにオーバーフローすると、ベランダ内の外壁部分の亀裂も雨漏り原因になります。
掃除をしてベランダ床に亀裂がないか、確認します。
今回は、排水溝付近とベランダ内の外壁部分に亀裂があったので、防水コーキングをします。
散水検査をして問題がなければ、完了です。
経年劣化で雨漏りしている場合
経年劣化している屋根は至る所で雨漏りが発生します。
経年劣化が原因で至る箇所で雨漏りしている場合、その修理方法は屋根の葺き替えしかありません。費用は高額ですが、屋根の葺き替え工事をおススメします。
その理由は中途半端な修理をしても雨漏りが止まらない事が多いからです。いくら少額の費用でも雨漏りが止まらなければ「高い買い物」になりますよね。
詳しい葺き替えの工事内容を知りたい方は「屋根を葺き替えする時に必ず知ってほしい6つのアドバイス」記事をご覧ください。
実質無料で雨漏り修理できる方法
雨漏り原因が100%経年劣化や修理不良でなければ、あなたは実質無料で雨漏り修理できる可能性があります。その理由は火災保険の「風災補償」です。
もし、火災保険に加入されているのであればその雨漏りは実質無料で修理できるかもしれません。
- 火災保険と雨漏りがどうして関係あるの?
- えっ、本当なの?
- そんなわけがない!
と思われた方は「雨漏りの修理費用を1円でも安く抑える為に知っておきたい4つのポイント」にその詳細が書かれていますので、興味があれば ぜひお読みください。
100%経年劣化でなければ風災補償の可能性あり
「いやいや、私の雨漏りは経年劣化だから関係ないよ」と思われたあなた。本当にその雨漏り原因は100%経年劣化ですか?
私たちの経験では100%経年劣化で雨漏りしている屋根は全体の数%です。残りのほとんどは、強い風(風災)と経年劣化の複合的な雨漏り原因と思われます。
つまり火災保険の「風災補償」の対象である可能性があるのです。
100%経年劣化でなければ、あたなの雨漏りも実質無料で修理できるかもしれません。
優良業者の見分け方
雨漏り修理業者に依頼する際、下記のよな不安を抱かれるのではないでしょうか。
- ボッタクリ業者に高額請求されるかもしれない
- 手抜き業者にとんでもない雨漏り修理をされるかもしれない
- 雨漏り修理以外にもいろいろ売り込みされるかもしれない
そんなことを考え始めると、早く雨漏り修理をしておけばもっと安くできたのに修理依頼自体を躊躇して後伸ばしにしてしまい、その結果 高額な雨漏り修理費用になってしまったという話は再々耳にします。
実は そのような残念な結果はごく簡単な方法で防ぐことができるのです。それも特別な技術や費用も一切不要です。
ある言葉で電話問合せするだけ
その優良業者の見分け方とは、雨漏り修理予定の業者に「ある問合せ」を電話で行なうだけです。
「突風後に雨漏りがしはじめたのですが、安く修理していただけますか?」と電話で問合せするだけです。
私たちはこの問合せを「魔法の問合せ」と呼んでいます。※突風が吹いていなくても あえてこの言葉をその業者にぶつけてみてください。
返答内容で業者の優劣が分かる
たったこれだけの問合せで面白いようにその業者の優劣が分かります。その業者の対応が「とりあえず雨漏り箇所を無料調査させてください」というような趣旨であれば残念ですが、その業者は優良業者とはいえません。
一見 はじめに無料調査することは良心的な業者と思われますが、それは大きな間違いです。
詳しい理由は…
その間違いのワケを知りたい方は「絶対に騙されない!屋根修理詐欺の実態と悪質な修理業者の見分け方」をご覧ください。なぜ「魔法の問合せ」だけで業者の優劣が分かるのかをご理解していただけると思います。
まとめ
この記事を読まれて よくある雨漏り箇所、修理方法とその料金目安をご理解していただけたのではないでしょうか。また「実質無料で雨漏り修理できる方法」や「優良業者の見分け方」はいかがでしたでしょう。
特に「実質無料で雨漏り修理できる方法」は、ほとんどの方が保険を使うことに抵抗があったり、この雨漏りは経年劣化だと自己判断して保険申請まで至っていないのでが現状です。
もしも、火災保険で雨漏り修理されることを決心されましたら、いつでも声を掛けてくださいね。全力でサポートさせていただきます!