段々とテレビの映りが悪くなったり、突然、全くテレビが見れなくなったりしたときは、本当に不便ですよね。もしかしたら、テレビの買い替えが必要なの?と心配されているのでは?
しかし、安心してください。そのほとんどの原因は、テレビアンテナの壊れや傾きか、テレビ端子の接続不良の2つですので、テレビの買い替えは必要なりません。
この2つの原因を解消すれば、テレビはちゃんと映るようになります。この記事では、それぞれの対処方法をお伝えします。
テレビアンテナの修理方法
テレビアンテナが傾いたり、折れた場合は、基本的に新しいテレビアンテナへの交換修理になります。もちろん既存のテレビアンテナ修理も可能ですが、あまり費用に差がありません。
ここでは、業者が行なっている交換修理方法をお伝えします。
既存のテレビアンテナを撤去
既存のテレビアンテナは撤去しますが、配線やアンテナマストを支えているステー(針金)は、劣化やサビがなく、問題なければそのまま再利用するので、支障がないように取り外します。
新しいテレビアンテナの組立
まずは、地上でテレビアンテナの組立をします。すべての部品を取り付けます。このとき、マストと屋根馬へのビス止めはこの時点ではしません。
アンテナマストと屋根馬の設置
アンテナマストとは、垂直に長い金属棒のことです。屋根馬とは、テレビアンテナ全体を支えている台です。
まずは屋根馬を屋根上に置き、テレビアンテナの位置を決めます。特別な理由がない限り、以前と同じ位置がいいでしょう。
テレビアンテナをマストに仮止め
取り合えず、マストに仮止めして、アンテナを立て、垂直にします。
垂直方向を仮固定
ステー(針金)を張り、アンテナの垂直方向を仮固定します。※ステー(針金)に問題があれば新しい針金に張替えます。
配線を繋ぐ
アンテナに既存の配線を繋ぎます。※配線に劣化等で問題があれば、新しい配線と取り替えます。
受信確認
レベルチェッカーで受信状態を見ながら、テレビアンテナの方角を微調後、ビスをしっかりと止めて固定します。
ステー(針金)を再度張る
どうしてもステー(針金)が受信調整中に緩んでしまうことがあります。少しでも緩んでいると風でテレビアンテナ全体が傾いてしまうので、必ず最後に確認して緩みがあれば張り直します。
その際は、一人がアンテナマストをしっかりと支えながら針金を張りましょう。これで、テレビアンテナ修理は完了です。
DIYをおススメしない3つの理由
ちょっと器用な方なら、DIYでもできそうだと思われるかもしれませんが、安易にDIYでテレビアンテナを修理することはおススメしません。その理由は下記の3つです。
理由① 高所作業だから
ほとんどの場合、テレビアンテナは屋根上に設置されています。そのため、どうしても高所作業になりますので、落下の恐れがあり、さらに屋根には傾斜が付いているので、想像よりも作業が困難だからです。
頭の中で考えているようにスムーズに修理できることはまずないでしょう。結果的には、時間と手間が掛かるだけで、テレビがキチンと映る可能性は低いでしょう。
理由② 二人作業だから
二人で作業した場合、落下危険度も2倍になるからです。基本的にテレビアンテナの修理は最低二人で行ないます。一人でも不可能ではありませんが、作業効率が非常に悪くなります。
家族や友人に万が一のことはあれば、費用云々の問題ではなく取り返しの付かないことになります。
その点、業者に修理依頼しておけば、万が一の場合でもお気の毒とは思いますが、必要以上に責任を感じることもありません。
理由③ 屋根が傷むから
屋根の構造を知っていない一般の方が屋根に上ると、屋根を壊す可能性があります。それが原因で雨漏りになることも。だからDIYはおススメできません。
折角、DIYで安くアンテナを修理できても、屋根修理に費用が掛かっては意味がありませんよね。ちなみに一般的には、屋根修理費用はテレビアンテナ修理費用より、かなり高額です。
テレビ端子修理方法
ここでは、テレビ端子の差込不良の修理方法と取替え修理方法の2つをお伝えします。DIYが得意な方なら十分に可能ですので、下記を参考にしてトライしてみましょう。
差込不良の修理方法
取替え方法
DIY時によくある3つの失敗とその予防策
失敗① 電源をONのまま作業して設定が狂う
【予防策】
関連機器の端子、プラグはすべて抜いておく。
失敗② 作業中に飲料をこぼしてさらに故障する
【予防策】
絶対に半径1m以内に飲食物は置かない。
失敗③ 元々の差込口と端子が分からなくなる
【予防策】
事前にすべての差込口と端子をデジカメで撮っておく。
修理費用の目安
電気関係が苦手な方は、たとえテレビ端子の差し直しでも業者に依頼したほうがいいかもしれません。手順を間違えると、録画設定やチャンネル設定が狂ってしまうこともあります。
業者の費用目安
テレビアンテナ交換 | 2万円~6万円(部品代含む) |
テレビ端子の修理 | 5千円~2万円(部品代含む) |
DIYでの部品代目安
テレビアンテナ交換 | 5千円~1.5万円 |
テレビ端子の修理 | 0円~数千円 |
修理依頼は電器店より屋根修理業者がおススメ
テレビアンテナ修理の場合は、断然 屋根修理業者をおススメします。そのワケは、電器店に修理依頼しても、実際に修理にくる業者は屋根修理業者が多いからです。
さらに電器店に修理依頼すると、取次ぎ手数料が余分に掛かります。もちろん修理内容は同じですが、はやり屋根修理業者からみると直接のお客様のほうが、親身になってくれるでしょう。
屋根修理業者というと、悪徳業者のイメージが強いので敬遠されがちですが、実はたった1本の電話問合せで確実に優良業者かどうかが分かる方法があります。
その問合せ方法は「絶対に騙されない!屋根修理詐欺の実態と悪質な修理業者の見分け方」で詳しく説明していますので、興味がある方はご覧ください。
TVアンテナ修理費用の負担は誰?
ここでは、3つの状況別に通常 誰が修理費用を負担すべきかをお伝えします。
テレビアンテナ → 基本大家負担(賃貸の場合)
借家に住まわれている方は、屋根上にあるアンテナ修理は基本的に大家さんが費用負担します。その理由は、テレビアンテナは住宅設備だからです。
遠慮せずに大家さん・管理会社に修理してもらうよう電話しましょう。ちなみに引越し後に自分でつけたテレビアンテナは、自己負担になります。また、持ち家の方ももちろん自己負担です。
テレビ端子 → 自己負担(賃貸の場合)
テレビ端子は、テレビの部品なので、所有者であるあなたの負担になります。壁面のコンセントも通常使用では、壊れるものではありませんので、ほとんどの場合、自己負担になるでしょう。
しかし、賃貸年数が数十年と長い場合、経年劣化の可能性もありますので、大家さん負担の可能性もあります。ダメ元で大家・管理会社に連絡してみるのもいいのでは…。
突風や積雪でテレビが映らない → 保険会社
火災保険に加入されていれば、修理費用は0円で済みます。その理由は、火災保険には自動的に風災・雪災補償が付いているからです。
風災・雪災補償とは、風や雪で自宅が壊れた場合に保険会社がその修理費用を補償してくれるサービスです。もちろんテレビアンテナも住宅の一部ですから、その対象内です。
あなた・大家さんが加入されている火災保険にも99%風災補償・雪災補償は付いているはずです。その補償で保険会社がテレビアンテナの修理費用を肩代わりしてくれます。
詳しいことは「火災保険を使って屋根修理が0円でできる仕組みと確実な申請方法」に記載していますので、よろしければご覧ください。風災補償・雪災補償は屋根だけでなく、テレビアンテナも対象内です。
まとめ
テレビが見れなくなったときの対処方法をお伝えしましたが、どうだったでしょうか?
最初は、テレビの端子を自分で確認して、それでも映らない場合は、業者を呼んでアンテナを点検してみましょう。それでも映らない場合は、テレビの買い替え時期かもしれませんね。