新築時にベランダに屋根をつけようか?つけまいか?と悩みますよね。
または天気の悪い日に洗濯物を干す場所がなくて「そうだ!ベランダに屋根をつければいいんだ」と思ったけど、どんなベランダ屋根がいいのかは、ネット上では情報が多すぎて迷いますよね。
そこで、この記事では、代表的なベランダ屋根3つを挙げた後に、ベランダに屋根を付ける際に必ず考慮すべき4つのポイント、失敗しない業者選び、価格目安などをお伝えします。ぜひご参考にしてください。
ベランダ屋根には3つの種類があります
まずは、代表的なベランダ屋根の種類3つを人気がある順番にお伝えしますね。
アール型(R型)
先端が浅くカーブしており、柔らかい印象があるベランダ屋根はアール型(R型)と呼ばれています。下記のフラット型(F型)と比べて雨や風の吹き込みや日差しを軽減しやすくなっています。和風にも洋風にも合わせやすいデザインですので、今一番人気があるタイプです。
フラット型(F型)
ベランダの屋根が平面的でフラットなので、フラット型(F型)と呼ばれています。スッキリかつ引き締まった景観なので、モダンな住宅に似合いので、近年は、このフラット型(F型)ベランダ屋根を取り付ける人が増えています。
ルーフ型(柱無し)
支える柱が無いベランダ屋根はく、ルーフ型(柱無し)と呼ばれています。柱が邪魔にならないのでベランダを広くお使えるのが最大の特徴です。屋根の形状をアール型(R型)とフラット型(F型)の両方から選べるのが通常です。
ベランダに屋根をつける際の4つのこと
ここでは、ベランダに屋根を取り付ける際に、気をつけるポイントを4つお伝えします。どれも重要なポイントですので、しっかりと確認しましょう。
アール形状のR型がオススメ
雨降りのとき、いくら屋根があっても洗濯物が濡れやしないかと心配になりますよね。雨って必ず垂直に降るわけではありませんからね。
しかし、そうした斜めからの雨水を防止するベランダ屋根もあります。上記のような「アール形状のR型形状」のベランダ屋根をつければ、洗濯物濡れの心配も少なくなるでしょう。
【注意】さすがに台風時のような横なぐりの雨では効果はありませんが…。
屋根をつける方角を確認する
屋根をつける理由として一番多いのは「洗濯物を干すため」です。そもそも日差しがあたりにくい方角につけても勿体ないですよね。
南方角・南東方角ならつけるべき
南、南東方角は1年を通して日差しがよく当たります。洗濯物干し場としては、最適な方角です。しかし仕事中やお出かけ中に天気予報に反して突然、雨降りになることもあります。
そんな時にベランダに屋根があれば洗濯物は濡れることはありません。だから、ベランダ屋根をつけることをおススメします。
北方角・北西方角ならつけるべきではない
北、北西方角は1年を通して日差しがほとんど当たりません。そのため、洗濯物の乾きは非常に悪いです。
そもそもこの方角のベランダに洗濯物を干す意味はありません。よってベランダに屋根をつけるべきではありません。
その他の方角なら状況次第
その他の方角では、洗濯物が乾かないわけではありませんが、洗濯物干し場としてはあまりおススメできません。
1Fや2Fの庇などに工夫して南側・南東方角に洗濯物を干せる場所はありませんか?どうしても他に場所がない場合はベランダに屋根をつけましょう。
ベランダ屋根のサイズに注意する
雨の入り込みを少なくするために物干し竿はベランダ屋根の軒先から最低30cm~50cmは離す必要があります。屋根はその距離を見込んだサイズにしましょう。
最近では物干し金具に角度調整できるものがあり、ある程度は軒先からの距離を長くできます。その物干し金具に興味はある方は、http://www.nasta.co.jp/をクリックしてご覧ください。
施工業者選びが重要
ベランダ屋根自体の品質は、大手企業2社がほぼ独占していますので、大きな差はありません。値段相応の品質が保証されているといっていいでしょう。
しかしベランダの施工作業となれば話は別です。小さな業者だから駄目、大手企業の下請け業者だから大丈夫と言う訳にはいきません。
ベランダ屋根の機能や耐久性は、施工技術で決まります。施工技術が劣っていると、雨漏りしたり、すぐに風で壊れてしまいます。
業者選びで失敗しない方法
しかし業者規模やホームページの良し悪しでは、その業者の施工技術は計れません。ではどうやって、業者を選べばいいのか?とっておきの方法があります。誰でも電話1本でできる方法です。
魔法の問い合わせで業者の優劣が分かる
「突風でベランダ屋根が壊れたのですが、安く修理していただけますか?」と電話で問合せするだけで、たちまちその業者が優良かどうかが判明します。私たちは「魔法の問合せ」と呼んでいます。
その理由は、火災保険の風災補償です。ベランダ屋根が壊れる原因は、ほとんどが風や雪なのです。
風や雪で壊れたベランダ屋根の修理費用は火災保険でカバーされます。このことはエクステリア業者であれば当然知っています。
火災保険に言及しない業者が要注意です
「魔法の問合せ」のとき、業者が火災保険について確認しないのは、決定的な怠慢ですよね。そんな施工業者に高い技術があるとは、到底思えません。
もっと詳しい施工業者選びの方法は「絶対に騙されない!屋根修理詐欺の実態と悪質な修理業者の見分け方」に掲載されていますのでご覧ください。
屋根修理業者だけでなくベランダ業者に有効です。この方法を使えば、施工業者選びに失敗しません。
ベランダ屋根本体の価格目安
LIXIL製品 | 約78,000円~約885,000円 |
YKK AP製品 | 約87,000円~約801,000円 |
- 定価で表示しています。施工費は含まれていません。
- ベランダ床の防水工事は、別途計算です。
- 価格目安は情勢により上下します。
実勢価格については下記サイトを参考にしてください。ただし、工事費についてその内容確認が必須です。https://www.ex-shop.net/
よくある2つの質問
ベランダ屋根をつけたら日当たりは悪くならない?
普段の室内への日差しの強弱によって、日当りが悪くなる場合があります。夏場と冬場に主眼を置いて、それぞれのパターン別にお答えしましょう。
日差しが強すぎる場合
日当たりが悪くなることはありません。むしろ夏場などは日差しが弱まり、室内温度の上昇を防ぐことができます。
また冬場は太陽の通り道が低いので、ベランダに屋根をつけたからといって極端に室内温度が下がることはありません。
日差しが普通の場合
太陽光量は若干少なくなりますが、日当たりが極端に悪くなることはありません。ましてベランダ屋根が原因で冬場に光熱費が異常に高くなることなどありませんので安心してください。
ただし個人差はありますが、室内の明るさは以前より暗く感じされることがあります。
日差しが弱い場合
極端に日当たりが悪くなることがあります。特に、隣の建物との距離が短い場合や.北、北西方角の場合は、著しく室内温度が低下することがあります。夏場ならまだいいのですが、冬場には暖房費がびっくりするほど増加しますので、屋根をつけるならその覚悟が必要です。
ベランダ屋根の雨音などは気にならないのか?
下記の3つの原因で、気になる場合があります。
大雨時
集中豪雨のような大雨時は正直うるさいです。しかしこれは住宅屋根も似たような状況ですので、致し方ありません。集中豪雨時に雨音がしない屋根材はないでしょう。
通常の雨降りでもベランダ屋根は多少雨音が大きいので、ベランダのある部屋は寝室にしないことをおススメします。
ベランダ屋根の真上にある雨樋の外れや詰まり
普通の雨天時でも大きな雨音がすることがあります。その原因はベランダ屋根の真上にある自宅屋根の雨樋の外れや詰まりです。雨樋から雨水が漏れる際に大きな水滴になってベランダ屋根に落ちます。
雨降りが終わっても雨樋に溜まった雨水が少しずつ滴り落ち、それがポンッポンッと大きな雨音を立てます。
普通の雨降りでも雨音が気になるようなら、一度2Fの雨樋を点検して修理すれば、大きな雨音はしないでしょう。
ベランダ屋根の建て付けの悪さ(風の影響)
ベランダ屋根の建て付けが悪いと、ちょっと風でもガタガタと揺れて音を立てます。
ほとんどの場合、屋根材(屋根パネル)を押さえている金具が緩んでいるだけです。業者に頼んで金具を付け替えてもらえば、気になるような大きな音はしなくなります。
ベランダに屋根を付けるDIY方法
この項目では、DIYでベランダやテラスに屋根を付ける基礎的な方法を紹介しているサイトを見つけましたので、その画像を貼り付けておきますね。
ベランダ屋根の基本的な修理方法
最後に、ベランダ屋根の交換修理している様子が詳しく撮影されている動画を見つけましたので紹介しますね。
「着工前」→「既存波板取外し」→「雨樋の掃除」→「波板張り」→「仕上げ」の5つの動画構成になっています。
着工前
既存波板取外し
雨樋の掃除
波板張り
仕上げ
まとめ
この記事では、代表的なベランダ屋根の種類3つとベランダに屋根をつける際に気を付けて欲しいことや業者の選び方、価格目安、それにDIY方法やベランダ屋根の交換修理動画などをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
ベランダに屋根を付けてみようかなと思われた際はぜひ参考にしてくださいね。