家を建て替える際など、屋根にドーマーを付けるとオシャレになるし、太陽の光で室内も明るくなっていいかなという方が多いと思いますが、ちょっと待ってください!
確かにドーマーを付けると、屋根に重厚感が出てオシャレになるかもしれませんが、その分、デメリットも多くなります。
今日は、ドーマーが果たす機能と、そのデメリットをお伝えしますので、ドーマーを「付ける」or「付けない」の選択情報として活用していただければと思います。
ドーマーとは
ドーマーとは、屋根から突き出した小さな三角屋根や片流れ屋根とその窓のことです。主に屋根裏や室内への採光・通気を目的として付けられます。
近年は、外観上、ヨーロッパ調のデザイン用パーツとして付けることもあるようです。ちなみにドーマーは英語の“dormer”で、その和訳は屋根窓です。
【豆知識】
もしも、「財政のドーマー」をお調べでしたら、下記URLをクリックしてお進みください。非常に分かりやすく、まとめられているサイトだと思います。
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/
以降、この記事では「屋根のドーマー」についてお伝えします。
ドーマーの3つの機能
屋根にドーマーを付けると、以下の3つの機能を得ることが出来ます。
採光量が多くなる
屋根中央部に窓があるわけですから、その窓から太陽光が射し込み、部屋の大量の採光量を確保できます。
しかし天窓やハイサイドライトでその代用が可能です。
通気が良くなる
同じく、屋根中央部に窓があるわけですから、その窓を開ければ、自然な風が入り込み、部屋の通気も確保できます。
しかし天窓やハイサイドライトでその代用が可能です。
外観を向上する
屋根の上に小さな屋根を付けるわけですから、屋根の外観はボリュームが増し、重厚感も出てきます。
本格的な洋式住宅を希望される方は、そのヨーロッパ調のドーマーに憧れ、欠かせないようです。
天窓とハイサイドライトについて
上記写真を見て分かるように、天窓やハイサイドライトを付ければ、採光量も通気もキチンと確保できます。
画像参照元:http://sumaidaigaku.jugem.jp/
ドーマーは付けないほうがいい!5つのデメリット
ここでは、ドーマーを付けることで発生する可能性が高い5つのデメリットを挙げてみます。
雨漏りの危険度がアップ
もちろん、雨仕舞いはされているのですが、屋根面が立体になるため、どうしても雨漏りの危険度はアップしてしまいます。
掃除・手入れに手間が掛かる
掃除や手入れの際、ドーマーの外側は屋根に上る必要があり、室内側は長い梯子を掛けて上らないと、掃除や手入れは出来ません。
太陽光パネルの設置に邪魔
屋根の中央部に小さな屋根が付き凸凹になるので、余程大きな住宅で無い限り、太陽光パネルの設置は難しいでしょう。
部屋が暑くなる
ドーマー部分には断熱材等もなく、部屋には常に日差しが差し込みます。特に夏季は、地域によっては、部屋の温度が必要以上に高くなる傾向があります。
屋根のメンテナンス費用が高額になる
屋根塗装や修理の際は、その費用が高くなります。その理由は、ドーマーがあると屋根構造が複雑になっているからです。
複雑な分、手間が掛かるので必然的にメンテナンス修理費用も高額になります。
ドーマーは趣向性が強い設備です
つまり余分な費用や手間が掛かっても本格的な洋式住宅など、屋根の外観に大きな拘りをお持ちの方は、ドーマーを付けることも選択肢の1つです。
しかし室内に明るい太陽光や自然通気の確保が目的の方は、ドーマーの代わりに天窓やハイサイドライトを付けることもおススメします。
ハイサイドライトをお勧めする理由
その理由は、天窓は上記5つのデメリットが、それぞれドーマーより少ないですし、ハイサイドライトは「部屋が暑くなる」以外のデメリットがないからです。
風致地区でのドーマー取り付けについて
風致地区(ふうちちく)とは、1919年(大正8年)に制定された都市計画法において、都市内外の自然美を維持保存するために創設された制度である。
指定された地区においては、建設物の建築や樹木の伐採などに一定の制限が加えられる。
上記制限の中には、自治体によってはドーマーも含まれていることもあるようです。特に屋根リフォームでドーマーを付けれる際は、必ず市区町村に確認をしましょう。
ドーマーの修理費用は負担0円に出来る可能性があります
将来、ドーマーから雨漏りしたり、壊れてしまった時のために覚えておいて欲しいことが2つあります。
1つはドーマーの壊れ原因は、ほとんどが強い風によるものだということです。よく経年劣化で壊れたと勘違いされている方がいらっしゃいますが、事実はほとんど「経年劣化」+「強い風」で壊れています。
もう1つは、住宅を建てられる際に加入される火災保険には、特約の「風災補償」が自動で付帯しているということです。
この2つを組み合わせれば、負担0円でドーマーを修理出来る可能性があります。
その仕組みは「雨漏りの修理費用を1円でも安く抑える為に知っておきたい4つのポイント」で詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
ドーマーの機能やデメリットについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
ドーマーに憧れるお気持ちは分かりますが、たっぷりと資金に余裕がある方か、またはヨーロッパ調の屋根に強い拘りがある方以外は、屋根にドーマーを付けないことをおススメします。