屋根瓦の葺き替えやリフォームなどの見積書に瓦桟という文字を見かけて、一体どんな物だろう、何のために使うのかなと思われて、瓦桟について調べられていますよね。
そこで、この記事では、瓦桟の基礎知識とその基本構造等についてお伝えしています。しっかりと瓦桟のことを知って、見積り内容を把握してから業者に依頼しましょう。
瓦桟の基礎知識
まずは、瓦桟について基礎知識3つを知っておきましょう。
瓦桟とは
多くの人がイメージする日本瓦屋根で、施工時に野地板の上に横向きに打ち付ける長細い建材のことです。
いわゆる瓦でないスレート屋根やガルバリウム屋根には、基本的に瓦桟が施工されることはありません。
その役目には2つある
瓦桟には、瓦同士の重なり程度を均等にして、見た目だけでなく防水機能をしっかりと持たせる役目と、瓦がずり落ちないようにする役目の2つがあります。
両方とも居住空間を雨風から守るには必須の役目です。
主な材質は木材と合成樹脂
以前までの瓦桟は、木材のものがほとんどでした。しかし、木材であるため、施工時に亀裂が入ったり、反りや曲げがあったりと品質が均等でなかったため、近年では合成樹脂製の瓦桟も登場しています。
【合成樹脂製のエコランバー瓦桟】
エコランバー瓦桟は、品質が一定で、木材のように筋、反り、曲がりがなく、木材と同様の切断加工・釘打ちも可能です。また腐食することもないので、木材に比べて耐久性もアップします。
エコランバー瓦桟については、http://item.rakuten.co.jp/ で詳しく解説してあります。
瓦桟の基本構造
この項目では、屋根(野地板)に瓦桟が取り付けられる基本的な構造についてお伝えします。
一般的な瓦桟の構造図
長細い瓦桟が、実際にどのように屋根(野地板)に施工されるのか気になりますよね。具体的には上記図のような構造で取り付けられています。
瓦桟の寸法
多雪地域や急勾配など特殊な建物を除き一般的な住宅では、瓦桟の断面寸法は下記の通りです。
縦:15mm~25mm
横:18mm~35mm
瓦桟のピッチ
瓦種類によって瓦桟のピッチは異なりますが、ピッチの目安は下記の通りです。ピッチとは、瓦桟と瓦桟の間隔のことです。
ピッチ:225mm~306mm
換気機能付きの瓦桟について
通常、瓦桟部分の換気性を高める方法として、瓦桟の下に「流し桟」を敷くことがあります。しかし、この方法だと瓦桟を施工するために、2倍の時間と手間が掛かってしまいます。
高耐久通気樹脂の瓦桟が注目されている
そこで、近年注目を浴びているのが、瓦桟自体に換気性を持たせた高耐久通気樹脂瓦桟です。この瓦桟を使えば、2度手間を省きつつ、換気性や耐久性を高めることができます。
詳しい機能や特徴は、http://www.try110.com/ でご確認ください。
瓦桟の価格目安
瓦桟の種類 | 価格目安 | 備考 |
木製瓦桟(杉) | 150円 | 長さ1820mm × 幅18mm × 厚18mm |
樹脂製瓦桟 | 340円 | 長さ1820mm × 幅30mm × 厚15mm |
まとめ
この記事では、瓦桟の基礎知識とその基本構造、換気機能付きの瓦桟、価格目安についてお伝えしましたが、参考になったでしょうか。
あなたの頭の中にある不明点が解消されて、良い業者にめぐり合えることを願っています。