トタン屋根のサビが目立つようになって、何かいい方法がないかと情報収集されていますよね。とりわけ、雨漏りがしないかとヒヤヒヤされているのではないでしょうか。
そのままにしておくと、サビがサビをよび、あっという間にサビだらけになってしまうかもしれません。金属は、一度サビはじめる一気に腐食が進みます。そうなれば雨漏りの可能性も高くなってしまいます。
ここでは、基本的なトタン屋根の塗装方法とその料金目安、屋根塗装のメリット・デメリットをお伝えしますね。よろしければ参考にしてみてくださいね。
基本的なトタン屋根の塗装方法
塗り替えの時期はいつがいいの?
一般的には10年前後といわれていますが、それはあくまでも目安です。
実際はサビの出始めです
実際はサビが出始めたら早めに塗装されることをおススメします。一度サビが出るとあっという間にトタン屋根全体に広がり、その段階で塗装するとケレン作業で手間がかかり料金も高くつきます。
最悪の場合は、屋根の葺き替え工事が必要になり、さらに高額な修理が必要になることもあります。サビを見つけたら、すぐに塗装工事を検討しましょう。
料金の目安
この項目では、業者or自分でトタン屋根を塗装する2パターンに分けて、その料金目安をお伝えしています。
業者の料金目安
塗料の種類やトタン屋根の傷みによって、塗装料金に大きな差はありますが、それでも私たちが今までに1000件以上の屋根修理を行なってきた経験から、以下のような金額が導き出されます。
トタン屋根塗装 | 35万円~120万円 (足場代含む) |
上記金額は、あくまでも一般的な規模の戸建住宅である10坪~30坪あたりの業界目安とお考えください。近隣状況やトタン屋根の傷み状況、塗料等により目安の範囲外になることもあります。
この金額よりも少額な場合も悪徳業者の可能性が高いです。屋根塗装のような作業系の料金に「安かろう、良かろう」は、99%ありません。
自分で塗装する料金目安
トタン屋根塗装 | 約27,000円~ |
因みに一般の方が自分で塗装される場合は、下記の塗料をおススメします。
おススメの塗料
【サビ止め塗料:下塗り用】
日本ペイント 1液ハイポンファインデクロ 16kg |
11,760円 |
【仕上げ塗料:中・上塗り用】
日本ペイント シリコンルーフⅡ 14kg |
15,261円 |
大手メーカーの塗料ですのでちょっとお高いですが、高品質で耐久性にも優れ、使い勝手が非常に良いです。塗料に関しては、決して安いものを選ばれないほうが絶対にいいです。
自分で塗装するメリット・デメリット
ここでは、自分でトタン屋根を塗装する際のメリット・デメリットをお伝えします。業者に依頼するかどうかの判断材料にしていただければと思います。
メリット
- 業者に依頼するよりも料金が五分の一以下で済みます。
- 自分でトタン屋根をチェックでき、今後に活かせる。
デメリット
- ケレン不足で塗装の劣化や剥がれが早まる
- 経験不足のため、塗りムラになり見栄えが悪い
- 転落事故や落下危険の可能性がある。
上記のメリット、デメリットを考慮して自分で塗装されかどうの判断しましょう。特にケレンに関しては、一般の方がされるには よほど器用で根気がないと難しいと思います。
このケレン作業が、トタン屋根塗装の良し悪しを決めるといっても過言でないほど重要な工程ですので、なおさら自分で塗装されるのはおススメしません。
0円でトタン屋根を塗装できる方法
トタン屋根に塗装が必要になった原因は何でしょうか?もちろん塗装がサビなどで痛んできたからですよね。
でもトタン屋根には塗装以外に不具合はないでしょか?たとえば、トタンやクギが少し浮いているとか、雨樋が壊れているとか。
99%の方は、屋根に上られないのでそのことに気付かれていませんが…。
もしもトタン屋根が突風や積雪などでわずかでも壊れていたら、自己負担金0円でトタン屋根を塗装できるかもしれません。
0円でトタン屋根を塗装する=火災保険の有効活用
そのワケは、火災保険の「風災・雪災・ヒョウ災」補償で保険金を給付される可能性があるからです。
もっと詳しく知りたい方は「火災保険を使って屋根修理が0円でできる仕組みと確実な申請方法」をお読みください。
もし、すでに火災保険に加入済みでしたら、保険証券を手元に準備して確認してみましょう。
保険会社のホームページでも、風災・雪災・ヒョウ災の補償について書かれていると思いますので、ご自身でも確認してみてください。
火災保険に未加入の方は、この記事を読まれてメリットがあると思われたら、今すぐにでも火災保険に加入しましょう。
風災補償の詳細
ここからは、火災保険の「風災・雪災・ヒョウ災」補償のうち、一番被災している可能性が高い「風災」補償を活用して「ゼロ円でトタン屋根を塗装できる方法」についてお話します。
「風災」補償とは、突風・春一番・つむじ風・強風・台風・旋風等の強い風により、建物や家財が被害に遭った場合にその損害金額を補償するという保険サービスです。
主な風災には、以下のような壊れも含まれます。
瓦棒のクギ浮き
トタン板のヘコミ
棟板金の浮き・剥がれ
基本的に火災保険で屋根塗装はできないが…
しかし、この方法には1つ欠点があります。それは、基本的には屋根塗装の料金は補償の対象外であることです。そうなんです。文字通り風災補償は、塗装補償ではありません。
火災保険の風災補償は、あくまでも強い風によって受けた箇所の機能を回復させるために、要する料金(これが損害金額です)に対して支払わられるものです。
新たな価値を生み出す料金に対して支払いはされません。例えば、トタン屋根塗装は、機能を回復させる要素もありますが、新しく付加価値が加わるとも言えますよね。
しかし、屋根塗装が必要ということは同時に強い風によって何らかの損害(風災)を受けている可能性が非常に高いとも言えます。
保険金額の大小によっては…
そのため保険金額によっては、塗装料金を専門業者が負担して風災補償で給付された保険金でトタン屋根の塗装もできるかもしれません。
しかし屋根塗装料金は本来、風災補償で支払われる対象ではないことは肝に銘じていてください。
念のため、もう一度言いますね。必ず風災補償でトタン屋根塗装ができるわけではないことはご了承ください。
悪徳業者の手口
悪徳業者というと、ボッタクリなどの高額請求をイメージされる方がほとんどだと思いますが、屋根塗装業界ではその反対の悪徳業者も存在します。
料金は適正だけど、まともな塗装をしないまたはできない「手抜き業者」です。その手抜き業者の手口を3つほど紹介します。業者選びの際に参考にしてみてください。
ケレン作業を省いてトタン屋根を塗装
ケレンとは、サビ落としや劣化している旧塗膜の除去などを行うことです。このケレン作業が屋根塗装全体の良し悪しを決めるといっても過言でないほど重要な作業工程です。
そのため、手抜き業者は真っ先にこのケレン作業をやらずに経費を浮かせます。さっさと塗装をしてしまえば、一般の方にはケレンをしたかどうかが分かりませんから。
逆に早く塗装をしてもらったとよろこぶ依頼者がいるほどです。
素人やアルバイトで屋根塗装
塗装技術や経験によっても仕上がりや耐久度も変わってきます。熟練の職人が塗装した屋根は、はやり綺麗で長持ちしますが、その分人件費は割高です。
作業工程は、熟練の職人と同じでもどうしても作業が雑になり、塗装もすぐに剥がれ、塗りムラなどの可能性も高くなります。
足場を組まない
これは、必ずしも手抜き業者とはいえませんが、お客様の都合や屋根勾配などの状況によっては足場を組まないのは問題ないでしょう。
実は足場費用は皆さんが思っている以上に高額なので、足場を組まなければ、かなりの経費を浮かすことができます。
見積り金額が、料金目安である35万円~120万円の範囲内でなければ、上記3つを何度もしっかりと確認されることをおススメします。できれば、書面して証拠を残すことがよりベストです。
まとめ
トタン屋根の塗装方法とその料金目安、屋根塗装のメリット・デメリットが理解していただけたと思います。今回の記事を参考して、納得のできるトタン屋根の塗装ができるといいですね。