屋根材の全種類|種類ごとの特徴や価格比較とおススメ屋根材

屋根材の全種類|種類ごとの特徴や価格比較とおススメ屋根材
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屋根材価格

新築時の屋根材を選ぶときに、それぞれの価格がある程度わからないと選びようがありませんよね。もしかしたら、今お考えの屋根材よりもっと安くてメリットがある屋根材があるかもしれませんよね。

業者がいうことをアテにしてはいけません。もしかしたら、在庫過剰だからその屋根材を薦めているのかもしれませんよ。では、どうすれば満足できる屋根材を選ぶことができるのか?それは価格とともにその特徴を自らが知ることでできます。

本日は、それぞれの屋根材価格と、その特徴を一挙にお伝えします。ぜひあなたの屋根材選びの参考にしてください。

屋根材ごとの価格目安とその特徴

それでは、代表的な5種類の屋根材に分けて価格とその特徴をお伝えします。あなたにピッタリな屋根材はどれでしょうか。

【注意事項】
※平均的な品質の屋根材の価格です。
※葺き方によって価格が大きく異なります。
※新築時に限ります。

化粧スレート

30化粧スレート

化粧スレートとは、セメントと合成繊維を混ぜ合わせ、厚さ約4.5mmに成型し、表面に塗装をした屋根材のことです。今、新築で最も普及している屋根材です。

施工価格の目安 5,000円~7,000円/㎡

 スレートの特徴

  • 強度  → 割れやすい
  • 寿命  → 20年~25年
  • 重量  → 軽い
  • メンテナンス  → 約10年で塗装
  • デザイン  → スッキリとしていて色合い豊富

ガルバリウム鋼板

17デザイン-ガルバ

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のアルミ亜鉛合金メッキ鋼板のことです。

アルミニウムの耐食性と、亜鉛の犠牲防食機能で、トタン板より4倍~6倍もサビにくいのが特徴的です。

施工価格の目安 6,000円~8,000円/㎡

ガルバリウム鋼板の特徴

  • 強度   →  へこみやすい
  • 寿命  →  50年以上
  • 重量  →  非常に軽い
  • メンテナンス   → 基本的に不要
  • デザイン  →  形、色ともに豊富

セメント瓦

17セメント洋風

セメント瓦とは、セメントと砂で構成して練ったものを加圧成形し乾燥したセメント瓦です。以前は日本瓦型しかなく、日本瓦との見分けが難しかったですが、今では洋瓦風や北欧風もあり、一般の方でもすぐに見分けれられます。

施工価格の目安 6,000円~8,000円/㎡

セメント瓦の特徴

  • 強度  →  普通
  • 寿命  →  30年~40年
  • 重量  →  重い
  • メンテナンス  →  15年~20年で塗装
  • デザイン  →  和風、洋風、北欧風と選べる

日本瓦

6日本瓦

日本瓦とは、昔から日本にある最もポピュラーな屋根材です。日本の風土や気候に一番適していると言われています。最近、日本瓦をちゃんと施工できる業者は減少しつつあります。

施工価格の目安 8,000円~10,000円/㎡

日本瓦の特徴

  • 強度  →  強い
  • 寿命  →  50年以上
  • 重量  →   非常に重い
  • メンテナンス  →  随時、漆喰チェックが必要
  • デザイン  →  和風

銅板

銅板屋根とは、古来より屋根材として用いられた優れたものです。銅が持つ様々な特性が日本の風土、気候に適していることは先祖より伝えられています。

しかし、近年では神社、仏閣を除く、一般住宅で見かけることは非常に稀です。

施工価格の目安 18,000円~20,000円/㎡

銅板屋根の特徴

  • 強度  →  へこみやすい
  • 寿命  →  60年以上
  • 重量  →   非常に軽い
  • メンテナンス  →  基本的に不要
  • デザイン  →  和風

 屋根材の比較一覧表

  化粧スレート ガルバリウム セメント瓦 日本瓦 銅板
価格 5,000円~7,000円/㎡ 6,000円~8,000円/㎡ 6,000円~8,000円/㎡ 8,000円~10,000円/㎡ 18,000円~20,000円/㎡
強度 割れやすい へこむ 普通 強い へこむ
寿命 20年~25年 50年以上 30年~40年 50年以上  60年以上
重量  軽い  非常に軽い  重い  非常に重い  非常に軽い
メンテナンス  約10年で塗装  基本不要  15年~20年で塗装  随時、漆喰チェックが必要  基本不要
デザイン  スッキリ・色合い豊富  形・色とも豊富  形・色とも豊富  和風  和風

変わった屋根材=アスファルトシングル

アスファルトシングルとは、わかりやすくいいますと、防水シートがそのまま仕上げの屋根材になっているものです。

その大きな特徴は、シート形状になっていることで、他の屋根材のように硬くなくゴムのように折り曲げることができ、曲面でも使用できます。

しかし日本の気候は、湿気が多いので、ゴムの劣化が激しいと思われてほとんど普及していません。さらに詳しいアスファルトシングルの情報は http://yanekabeya.com/ で解説されています。

テラスやベランダの屋根材=半透明なポリカーボネート

平板のテラス屋根や波板のベランダ屋根に使用されているのが、半透明なポリカーボネートです。ポリカ材とも呼ばれるこの素材の特徴はその耐衝撃性と耐熱性にあります。

以前使用されていたアクリル材に比べて約20倍衝撃に強いといわれていますし、また紫外線をほぼ完全にカットできるため、現在ではエクステリア周りの屋根材このポリカーボネート材が使用されています。

屋根材価格の金額幅が大きい理由

上記の価格はあくまでも新築時の価格です。実は、屋根材価格は新築時と葺き替え時では大きく異なります。

具体的には、新築時は安く、葺き替え時は高くなります。そのワケには主に以下の3つがあります。

理由① 既存の屋根材

葺き替えの場合は、屋根上にある屋根材を撤去して処分しなければなりません。そのためには、撤去作業費や処分場までの運搬費と、処分費が新築時よりも余計に掛かります。

特に平成16年までのスレートはアスベストを含んでいますので、さらにその費用は高くなります。

理由② 足場代費用

新築時には、住宅の主要な骨組みを建てるときに足場を設置します。屋根材を葺くときも、その足場をそのまま使用するので、屋根材価格としては足場費用が不要です。

しかし葺き替えの場合は、新たに足場を設置しなければならないので、足場費用が発生します。当然、その足場費用は屋根材価格に追加されます。

理由③ 職人の人件費

新築時の場合は、下地が整理された状態から屋根材を葺いていくので、基本的な屋根葺きの技術があれば比較的容易にできます。しかし葺き替え時は、下地が全く整っていないので、その調整技術、知識が必要です。

さらに屋根の現状に合わせた臨機応変な対応力と経験が不可欠となります。現在ではそのような職人さんは激減していますので、その人件費も高値を推移しています。

テラスやベランダ屋根ならDIYが安い

住宅の屋根は、前述したようにちょっと高めの費用が掛かっても業者に依頼すべきですが、テラスやベランダなどの低いところに設置する屋根材であれば、自分でやるDIYがおススメです。

日曜大工程度の道具と脚立にホームセンターで買ったポリカーボネートがあれば、よほど不器用な人でない限り、一番安い価格で収まります。

屋根新設工事と屋根葺き替え工事は別業界

新築時に、屋根に屋根材を設置することを屋根新設工事といいます。一方、突風などで屋根材が破損したり、雨漏りや経年劣化で屋根を全面リフォームすることを屋根葺き替え工事といいます。

同じ屋根材を扱う業界なのですが、異なる業界と考えてください。その訳は、前項目でもお伝えしましたが、職人さんの腕の違いです。

屋根職人の腕が違う

わかりやすく身近な例にしますと、屋根新設工事の職人さんは買ってきた新品プラモデルだけを作れる人です。

屋根葺き替え工事の職人さんは、そのできたプラモデルを金槌で壊した後にでも、きれいに作り直すことができる人です。その違いは歴然です。

屋根の葺き替え予定の人へ

もしも、あなたが屋根葺き替え工事で屋根材価格を調べているのなら、ぜひお伝えしたいことがあります。きっとあなたにとって有益な情報になるはずです。

葺き替え時期の自己判断方法や費用目安、実例写真など、屋根葺き替え時のポイントを「屋根を葺き替えする時に必ず知ってほしい6つのアドバイス」に載せていますので、ぜひご覧ください。

ガルバリウム鋼板がおススメです

ガルバリウム鋼板屋根

私がおススメする屋根材は、ガルバリウム鋼板です。その理由は以下の5つが挙げられます。

お勧め理由① 錆びにくいから

従来のトタンより4倍~6倍錆びにくいといわれています。

お勧め理由② 耐震性がいいから

耐震性がいいといわれているスレートよりも軽いです。

お勧め理由③ 色や形状が豊富だから

塗装だから色は豊富です。またデザインもトタン風やスレート風、日本瓦風とバラエティーも豊富です。

お勧め理由④ メンテナンス不要だから

メーカー保証は10年~30年と長期間です。

お勧め理由⑤ 比較的安価だから

安価なスレートよりも若干高めだが、メンテナンス費用などを考慮すれば費用対効果は抜群といます。

まとめ

それぞれの屋根材価格と特徴をお伝えしましたが、あなたの参考になりそうでしょうか?

屋根材は一度葺いたら、十年以上のお付き合いになります。価格はもちろんですが、その特徴も考慮に入れながら納得のいく屋根材を選びましょう!

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PR編集部

すべての人にとって大切な住居。その屋根を修理するのに、助成金を利用するのは当然の権利であり、誰もがきちんと利用するべきだ。私たちはその事実を広めるお手伝いをしたいと考えています。

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