自分で瓦を修理する3つの方法|屋根業者が駄目なワケ

自分で瓦を修理する3つの方法|屋根業者が駄目なワケ
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この記事は計98,424の方が参考にしています。

「かれこれ20年近く屋根の状況を確認していない・・・」
「大雨や台風のニュースを見るたびに、自宅の瓦屋根が心配・・・」

そんな思いでこの記事を読んでいる方が、たくさんいらっしゃることと思います。

万が一、瓦に欠けやヒビがある場合は、早めに直すのが必須です。瓦の割れ目から雨水が浸み込み、屋根が腐食することで大きな事故につながるリスクがあるからです。

この記事は自分でできる瓦の修理方法と、それにかかる費用をお伝えいたします。また、業者を選ぶ際のポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは壊れた瓦を放置するとどうなってしまうのか、最悪のケースから確認しておきましょう。

\瓦屋根の修理には助成金が使える/屋根塗装の費用を助成金で抑える方法

壊れた瓦をそのまま放置するとこうなります

26屋根崩落

ここでは最悪の場合をお伝えいたします。それは屋根全体の崩落です。

屋根全体の崩落までのプロセス

  1. 瓦の割れ目から雨水が瓦下地の野地板まで浸入します。
  2. 野地板が雨水によって腐食してボロボロになり、穴が開きます。
  3. 屋根の骨組みである垂木にも雨水が染み込み、腐食し、強度が著しく低下します。
  4. 瓦の重みや雨水の重みで屋根に大きな穴が開き、崩落します。

まるで大きな岩が落ちてきたかのように甚大な損害を被ることになります。

上記の例はまれなケースですが、雨漏りの箇所によっては、長い年月放置していると屋根の崩壊が避けられません。

瓦の異常を発見したら、早期に修理してください。まずは自分でもできる瓦の修理方法から知っておきましょう。

自分でできる3つの瓦修理方法

自分でできる瓦修理の方法

瓦の割れやズレを発見してしまったら、雨漏りが気になってしまいますよね。雨が降ったら大変だからと、急いで業者に電話しても中々来てくれないことも…。

そんな時は、自分で瓦を修理してしまうことも1つの対策です。最近ではホームセンターでも材料や工具を揃えることもできますので、高所恐怖症でなければトライしてみましょう。

自分でできる瓦の修理方法は以下の3つです。

  • 割れた瓦を防水テープで修理する
  • 割れた瓦を新しい瓦に取り換える
  • 割れた瓦をパテで接着する方法

ただし紹介する修理方法は、あくまでも応急処置と考えてください。そのためタイミングを見計らって、業者に依頼する必要があります。

また2階や3階の瓦を修理する場合は、転落・落下の危険が高いです。経験のない方は、必ず業者に修理を依頼ください。

以下のように簡単なアンケートに答えるだけで、瓦修理の相場がわかるサービスもあります。無理をしてけがをする方が余計な出費になるかもしれません。まずは瓦修理の相場を確認しておきましょう。

匿名アンケートで屋根修理の相場がわかるヌリカエ

「自分で修理できるならやっておきたい!」という方のために、まずは瓦の上を歩くときの注意点から解説していきます。

瓦の上を歩く注意点

かわらの山と谷

基本的な瓦には、山(盛り上がっている部分)と谷(中央の窪んだ部分)があります。この谷部分の中央や山部分の端に力が加わると、瓦が割れてしまいます。

瓦の上を歩くときは、必ず瓦の谷部分を縦に踏むようにしてください。横に踏んだり、山部分を踏むと瓦が割れてしまう可能性が高いからです。

瓦が1枚でも割れているということは、その他の瓦も割れやすくなっているので、特に気をつけてください。

上記を踏まえて、自分で瓦を直す方法を順番に解説します。

割れた瓦を防水テープで修理する方法

割れた瓦を防水テープで修理した写真

割れた瓦を防水テープで修理する場合、以下の手順で作業を行います。

 

① 割れた瓦を一旦取り除く

他の瓦を割らないように瓦の谷部分の上を歩くよう心掛けましょう。もちろん、落下にも注意してください。

矢印↓

② 割れた面と防水テープを貼る面を清掃

水分と油分を取り除くようにしてください。特に油分があると防水テープの粘着力が著しく低下します。

矢印↓

③ 防水テープで割れた瓦を元の形に戻す

この際に、しっかりとテープを貼り付けて瓦が崩れないように気をつけてください。三重四重にテープを貼ることをおススメします。

矢印↓

④ 取り除いた瓦の下地部分を点検確認

その際に穴や不要物がないかなども確認してください。穴があれば、雨漏りの原因になるので修理しましょう。

矢印↓

⑤ 元通りに差し込んで完了

この時に周りの瓦を割ったり、ずらしたりしないように気をつけてください。また、雨水の流れも確認して問題があるようであれば、防水テープで塞いでください。これで瓦の修理は完了です。

また色違いが気になる方は、瓦と同系色のスプレーをしておきましょう。

割れた瓦を新しい瓦と取り替える方法

瓦の取り替えは非常にシンプルです。屋根に上り、割れた瓦を外して新しい瓦を元に位置に戻すだけです。

ほとんどの瓦は、クギなどで固定されていませんので、手で簡単に動きます。素人の方でも他の瓦並びを参考にすれば見よう見まねでできるでしょう。

【注意事項】ホームセンターではダメ

ホームセンター等では、同じ形の瓦は入手困難な場合もあります。そんな場合は、瓦をたくさん積んである瓦屋さんにお願いすれば、安く分けていただけることもあります。

しかしすでに同形の瓦を入手できないこともあります。そんな場合は、次にお伝えする割れた瓦をパテで修理する方法を試してみてください。

割れた瓦をパテで接着する方法

この方法は近年ではあまり見かけません。その理由は思ったより手間が掛かり、ある程度の経験が必要だからです。素人では難しいかもしれませんが、参考程度に瓦パテによる接着法もご確認ください。

手順は以下の通りです。

 ① 割れた瓦を引き上げて掃除

特に割れた面の油分と水分は完全に取り除いてください。

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② 割れた面に瓦パテを塗り込み

割れた瓦が元の形になるようにしっかりと両手で押さえてください。瓦の表面、裏面に余分な瓦パテがあればヘラなどを使って割れ面に詰め込んでください。

それでも余るようなら、ふき取り、滑らかにしてください。

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③ 取り除いた瓦の下地部分を掃除

その際に穴等の不具合がないかも確認してください。

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④ パテした瓦の下支えをガルバリウムで作成

瓦パテだけの修理だと強度が低いので、瓦の形を固定できるようにします。まずは、曲げることができる程度で比較的硬めのガルバリウム鋼板を準備します。大きさは瓦より少し小さめにカットします。

瓦の山と谷に沿って曲げます。この曲げ度合いを間違えると瓦パテが固まる前に形が崩れてしまいますので、しっかりと瓦の山と谷に合わせましょう。

矢印↓

⑤ 元に戻して完了

成形したガルバリウム鋼板を該当箇所に差し込みます。その上にパテで修理した瓦をのせて完了です。

ただ瓦をのせるときは、雨水の流れに気をつけてください。またパテで修理した瓦には、クギ打ちしないほうが無難です。なぜなら瓦の強度が低いので、その衝撃で割れてしまう可能性が高いからです。

自分で瓦修理した場合の費用

自分で瓦を修理した時の費用

ここでは、上記の3パターンの修理方法にかかる平均的な費用をお伝えします。

テープ修理での費用 = 総額約2,000円

【防水テープ】約600円~1,200円

16防水アルミテープブチル:ニトムズ

おススメ防水テープは「ニトムズ-J2170-防水アルミテープ」です。
購入先⇒http://www.askul.co.jp/

【瓦用スプレー】約750円

屋根補修用のスプレー

おススメスプレーは「アサヒペン トタン・かわら屋根補修用スプレー 」です。
購入先⇒http://item.rakuten.co.jp/

【雑巾】約100円

瓦修理で使う雑巾

総額 約2,000円

取替えでの費用 = 総額数百円

瓦1枚 数百円

瓦パテでの費用 = 総額約4,200円

【瓦パテ】約600円

瓦屋根修理用の瓦パテ
おすすめは「家庭化学工業 瓦パテ」です。
購入先⇒http://kakaku.com/

【ガルバリウム鋼板】約2,000円

 おススメ購入先⇒http://www.rakuten.co.jp/

【金切りバサミ】約1,500円

金切りバサミ
おススメは「SK11 ストロング万能ハサミ SST-250」です。
購入先⇒http://www.amazon.co.jp/

【雑巾】約100円

瓦をパテで接着するときにつかう雑巾

総額 約4,200円

業者の瓦修理方法

業者が瓦を修理する方法とは

業者が行なう具体的な修理方法は、瓦の交換工事になります。ここまでに紹介したテープ修理やパテ修理は、あくまでも応急処置としてお考えください。

以下では優良業者はが必ず行う瓦の交換工事を解説していきます。

割れた瓦を取り除く

瓦交換の工程その①割れた瓦を取り除く

その際に回りの瓦を割らないように慎重に作業します。

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瓦の下地を点検

瓦交換の工程その②瓦の下地を点検する

ついでにホコリや異物があれば取り除きます。下地に問題があれば、その補修も行ないます。

矢印↓

新しい瓦を設置

瓦交換の工程その③新しい瓦に交換する

位置を調整して完了です。雨水の流れを考慮してコーキングが必要であれば、コーキングも行ないます。

業者の瓦修理の費用目安

業者が瓦修理する費用の目安

瓦1枚交換工事 約1万円~3万円

上記は瓦1枚のみ交換の金額です。複数交換の場合、金額はアップします。

またあまりにも交換枚数が多い場合は、屋根全体が傷んでいる可能性が高いので、屋根の葺き替え工事を行うのがほとんどです。

瓦の修理業者を選ぶ際の3つのポイント

瓦の修理は素人でもできるものの、あくまで応急処置です。そのため、本格的な瓦屋根の修理となれば、業者に依頼するほかありません。

ここからは、瓦を修理してもらう業者を選ぶポイントを3つ紹介します。

  • 屋根業者ではなく屋根修理業者を選ぶ
  • 訪問販売業者を選ばない
  • 保険の適用を無料で調べてくれる業者を選ぶ

屋根業者ではなく屋根修理業者を選ぶ

屋根業者とは、屋根の葺き替え工事や重ね葺き工事(カバー工法ともいいます)をメイン業務にしている業者です。つまり屋根全体を新しく作り変える作業を得意としています。

そのための知識や経験は豊富で、また大掛かりな工事になるため、専門職人も多く抱えておられます。職人がたくさんいるってことはどうしても人件費が多くなります。なので瓦修理などの小さな工事は敬遠されがちです。

屋根業者は職人を多く抱えているため人件費がかかる

 一方、屋根修理業者は文字通り、屋根を修理する業務をメインにしています。屋根の修理とは、瓦や漆喰、雨どいの補修や一部交換工事などです。雨漏り修理もメイン業務に入るでしょう。

また、少人数精鋭の業者がほとんどですので、少額な工事でも喜んで対応してくれます。

 屋根修理業者は少数精鋭のため人件費を抑えられる

あなたの要望と合致する業者はどちらでしょうか?もうお分かりですよね。今回のような瓦修理をご希望でしたら、迷わず屋根修理業者に問合せをしましょう。

技術的な面からも屋根修理業者がおすすめです。屋根を新しく建て換えると技術と、屋根を修理する技術とは、似て非なるものだからです。

屋根材を全て撤去して、ゼロから施工する技術はいわば、画家のような存在です。瓦を修理する技術はいわば、絵画修復士のような存在です。絵画の完成という結果はほとんど同じですが、その作業工程は微妙に異なります。

瓦屋根の修理は、屋根修理業者に依頼しましょう。

「どの業者を選べばいいかわからない」という方は、屋根修理の業者を一括比較できるヌリカエを使って、自分に合った業者を見つけてみてください。

ヌリカエの4つの特徴

ヌリカエの特徴

訪問販売業者は選ばない

訪問販売業者に屋根修理を依頼してはいけません。訪問で営業してくる業者は、自社都合に合わせた仕事をすることが多いからです。

ピンポンとチャイム鳴り、「お近くの○○様宅で工事させていただくものです。ごあいさつに来ました」と訪問してくる業者がいます。

玄関先に出るとあいさつ後、「ちょっと拝見したところ、お宅の瓦、割れていますよ。今なら近くで工事予定が入っているので、お安くしますよ。ぜひ屋根を見させてください」と言ってくる業者は、悪徳業者なのか?それとも親切な業者なのか?

その答えは、親切な業者ではありません。ただ単に自社の都合に合わせて営業活動しているに過ぎません。

よく考えてみてください。「他のお客様の修理ついでに、あなたの屋根も修理しませんか?」と言ってきているのですよ。そんな失礼なことをする業者は親切とはいえませんよね!

この手の営業活動は昔からの常套手段で、実はほとんどの場合「他のお客様の修理」はありません。そのような嘘をついてまで親切を装う業者は、悪徳業者の可能性が高いでしょう。

【瓦修理に関するよくある質問】

風でお隣から物が落ちてきて瓦が壊れた場合は、お隣に払ってもらえるの?

【回答】払ってもらえない

結論から申し上げますが、基本的には払ってもらえないと思っていたほうがいいと思います。

法的には、ごく普通の風で物が落ちて危害を加えてしまうことをお隣さんが承知していた場合は、修理代を支払う責任があるとのことです。しかしあくまで法律論であり、現実にそんなことは、ほとんどあり得ません。

しかも上記の立証はほとんど不可能です。(意図的な行為でも立証は難しいため、風などの自然災害なら99.9%無理です)

もしお隣から風の影響で物が飛来してきて、ご自宅に何らかの損害を受けても泣き寝入りしかないのが現実です。

普段お隣さんと仲良くしてても難しいでしょうね。ご近所さんなので、今後のことも考えて修理代の請求などはされないほうが得策といえます。

まとめ

この記事では、自分でできる瓦の修理方法と、その費用をご理解していただけたと思います。

今回の「業者を選ぶ際の3つのポイント」も参考にしていただいて早期に瓦を修理してみてくださいね。

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PR編集部

すべての人にとって大切な住居。その屋根を修理するのに、助成金を利用するのは当然の権利であり、誰もがきちんと利用するべきだ。私たちはその事実を広めるお手伝いをしたいと考えています。

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