最近、ニュースなどで突風被害が頻繁に報道されていますよね。そもそも突風って何だろう、なぜ突風が吹くのだろうかと思われたことはありませんか?
そこで、この記事では、突風の種類とその原因についてお伝えしたいと思います。
突風とは
突風には、明確な定義があるわけではありません。しかし一般的には瞬時に吹く強い風のことを指します。概ね、最大瞬間風速が平均風速の1.5倍以上になった場合の風が、瞬時に吹く強い風とされています。
つまり、風速5メートル/秒の風が吹いているときに、瞬間的に風速7.5メートル/秒以上の風が吹いたら、それが突風といっていいでしょう。
突風の種類は9つあります
ここでは、突風を9つの種類に分けてお伝えします。
ダウンバースト
下降気流の一種であり、地表にその下降気流が衝突した際に四方に広がる強い風のことです。
上昇気流
温度上昇などの原因によって大気が上昇して、その周辺に突風を発生させる原因となります。
乱気流
大気中に渦が生じて乱れ、気流が不規則になり、結果、突風になりこともあります。主に上空で起こる突風です。
竜巻
上昇気流の1つで、積乱雲の下で地上から雲へと細長く延びる高速な渦巻き状のもの。
塵旋風(じんせんぷう)
地表付近の大気が渦巻状に立ち上る突風の一種である。小さな竜巻ともいえます。一般的には旋風(せんぷう、つむじかぜ)や辻風(つじかぜ)と呼ばれています。
颪(おろし)
冬に山頂や丘から吹き下ろしてくる風のことです。これも突風の1つといえます。
季節風
季節ごとの気圧配置の偏りが原因で起こる突風のことで、地域によりさまざまな呼び方があります。例)春一番、木枯らしなどがそれに当たります。
ビル風
ビルなどの大規模な建物の周辺で発生する風のことで、強い風の場合、突風の1つとも言えます。建物の形状・配置や周辺の状況などにより、非常に複雑な風の流れとなるのが特徴です。
谷風
盆地や谷、山沿いの平野等で起こる突風であり、昼間は谷→山へ吹き、夜間は山→谷へと吹き、風向きが昼夜で入れ替わるのが特徴的です。
突風が発生する2つの原因
突風の発生原因は主に2つあります。それは温度差と地形・周辺建物です。
温度差
大気は温度が上がると、上昇気流となり、大気は上空へ移動します。(※この状態が低気圧です)その際に周りの空気は、その上昇した大気に引っ張られるように横に流れ、強い風となります。
このように大気が温度上昇すると、風同士が合流したり、ぶつかり合ったりして、突発的に突風や竜巻を発生させます。
台風時は必ず突風が発生します
特に熱帯低気圧(台風)が接近しているときには、非常に突風や竜巻は発生しやすくなります。
ダウンバーストも突風原因の1つ
反対に大気の温度が急激に低下することでも、同じような現象が起こります。ダウンバーストといい、大気の流れは全く逆になりますが、はやり突風や竜巻は発生しやすくなります。
地形・周辺建物
山の形状や周辺建物の位置関係によっては、突風が発生しやすい場所もあります。いわゆる谷風やビル風が多いところですね。
特に山や建物の位置が三角形状になっていて、自宅などが、その三角形の頂点付近にあれば、頻繁に突風に晒されることになりますので、突風対策を日頃から講じておいたほうがいいでしょう。
まとめ
突風について全般的なことをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
もしも突風で被害に遭われたのでしたら、ぜひ「火災保険を使って屋根修理が0円でできる仕組みと確実な申請方法」を参考にしてみてくださいね。