できるだけ節約しながらもスムーズに引っ越しをするための全知識と全手順

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 引越し業者引越しは、手間や時間がかかって大変ですよね。そんな手間や時間を解消するには引越し業者に依頼するのが最も一般的です。

しかし、消費者が不慣れな隙を狙ってボッタクリがいまだに横行しているのが、引越し業界です。しっかりと業者を見極めないと新生活へのファーストステップが台無しになります。

そこで今回は以前、引越し業者でアルバイトをした経験を活かして、できるだけ節約しながらもスムーズに引っ越しをするための全手順をお伝えします。値引き交渉というとなんだか難しそうに感じるかもしれませんが、ここで紹介する値引き交渉は、だれでもカンタンにできますのでご安心くださいね。

では、まず引越し業者情報から知っておきましょう。

1.引越し業者を選ぶポイント

1-1.区分けする

引越し業者を選ぶ際は、まず会社規模の大小と、業者所在地が新居または現住所から近いかどうかによって3つに分けます。具体的には以下のように分けてみましょう。

スクリーンショット 2014-09-12 15.33.16こうして区分けすることにより、業者の特色が分かり、あなたが要望する引越し業者を選びやすくなります。特に最短距離の引越し業者は、あなたにも業者にも双方にメリットをもたらすことがあります。

1-2. 賠償責任保険の有無を確認する

もし、「PCが起動しない」「家具が傷ついた」「引越し先のクロスが破れている」などを見つけたら、すぐに引越し業者に連絡しましょう。その補償は標準引越運送約款で定められていますので、堂々と請求できます。すべての引越し業者が対象です。

標準引越運送約款 → http://webshufu.com/standard-cantract-applied-to-moving/

また、極力、賠償責任保険に加入している業者がいいでしょう。いくら標準引越運送約款で補償が義務化されていても、その費用がネックになってなかなか業者は動かないものです。しかし、賠償責任保険の加入業者であれば、その費用負担はなく、比較的対応してもらいやすくなるからです。

 1-3.作業サービス内容の範囲を確認する

費用が結構高めの大手引越し業者であれば、様々な作業サービスが整っているので問題ないでしょうが、費用の安い中小業者は、場合によっては下記の作業サービスに対応していないこともあります。

・荷物梱包 
・ピアノ・特大サイズ家電製品などの重量物の搬入搬出
・エアコンの取り外し、取り付け
・PCなどの精密機器の梱包、運搬
・家具の2F窓からの搬入搬出
・家具の分解組み立て
・養生
・家具設置作業
・時間指定サービス 

つまり、中小引越し業者は引越しサービスというより運搬サービスを提供していると見るべきです。規模の大きな宅配便というイメージですね。引越しサービスを期待していると痛い目に遭います。

1-4.電話応対・営業マンの態度で判別する

■電話応対について

呼び出し音が4回鳴って、電話口に出てこない業者は止めたほうがいいです。電話にもまともに出れない業者がちゃんとした引越しサービスを提供できるわけがありませんから。どこの業者も電話窓口は「会社の顔」として一番力を入れて教育しているので、そこが疎かであればすべて悪るしと判断すべきです。またこちらからの質問に答えず、話をすりかえる業者も危険でしょう。きっと引越しサービスも身勝手なものになります。

■すぐに申込みを勧める営業マンはNG

見積り時の営業マンの愛想が良し悪しはあまり関係ありません。実際に引越しをするのは全く別部署の人ですから。しかし、すぐに申込みを勧める営業マンは要注意です。ぼったくりの可能性が大です。

 特に見積り1社目に申込むのはドブにお金を捨てる行為と同じです。わざわざ見積もりに来てもらったから…と思う必要はありません。どうしても断わるのは気が引けるという方は、次のように言いましょう。

あなたが既婚女性ならば、嘘も方便で「旦那の会社で引越し代を負担してくれる事に成っているので今は決められない」 と言えば大方の引越し業者は引き下がります。ようするに、自分では判断出来ないことを相手に伝えればいいのです。「現在の住まいは、会社の借り上げなので…」と言えば理屈は通ります。

1-5.単身の場合、単身パックがおすすめ

単身パックがある業者がおススメです。遠距離であればクロネコヤマトさん(13,650円~)か日通さん(17,850円~)の単身パックがいいでしょう。短距離であれば赤帽さん(6,000円~)で十分です。赤帽さんは単身パック専用の業者みたいなものですから。

【なぜ、単身パックが安いのか?】

単身パックは、専用BOXに荷物を入れて他の荷物と一緒に運搬します。(混載便) そのため料金が非常に安いのです。通常の引越であれば、最低でもトラック+作業者1名で、半日~一日要します。(チャーター便) 専用BOXで行う単身パックなら、トラック+作業者1名でいくつもの単身パック荷物を運搬できるので、安くできるといワケです。

 1-6.オプションサービスを確認する

掃除が苦手な方や忙しくて引越しの準備が全くできない方には、オプションサービスが便利です。大手引越し業者のオプションサービスを挙げておきますので、あなたの要望に合えば利用するのもいいでしょう。しかし、料金は高めです。

・エアコン移設
・ハウスクリーニング・エアコンクリーニング
・ピアノ搬送、設置、調律
・盗聴器調査
・消臭・殺虫サービス
・インターネット回線取次ぎ
・不用品引取り、不用品買取
・電気工事
・パラボラアンテナの移設、調整
・家電製品、オーディオ機器移設
・荷物の梱包、開包
・自動車、バイクの輸送
・引越しあいさつハガキの作成
・ダンボール無料
・荷物預かり
・ベビーシッター派遣
・ペット輸送
・フロアコーティング

2.引越し費用

2-1.基本料金の目安

スクリーンショット 2014-09-12 15.35.02

※ 上記金額は最低基本料金の目安です。距離は50kmまで。

2-2.料金構成

引越しの掛かる費用は下記のものがあります。

・荷物の量
・作業人数
・距離
・運搬方法
・オプション
・α 

3.引越し費用を1円でも安くする10個のポイント

ここでは、引っ越し費用を1円でも安くするできる仕方をお伝えします。

3-1.3社~5社の相見積りをとる

「α」=業者利益を極力ゼロまで値引きを迫ります。業者としては利益が出なくても、人件費などでマイナスにならないのなら、タイミングによっては可能なこともあります。

相手が気分を害しても絶対に引越し料金を安くしたい方、度胸のある方は試してみてください。しかし、ほどほどにしておかないと最安値の業者を怒らせてしまい、結局高い料金で引越しをしなければならなくなるので、気をつけてください。

① まず1社目に見積りをとる 。
          ↓
② 2社目の見積りをとる。
▼1社目より高く見積もった場合:「○○さんのほうが安かったからごめんね」と言う。ここで安くして欲しいとお願いしないこと。お願いしてしまうと相手の立場が上になり、引越し費用が安くなる可能性が低くなります。しかし安心してください。ほとんどの場合1社目の見積書を見せれば、それよりも安くしましょうと勝手に業者のほうから言ってきます。

 ▼1社目より安かった場合:見積書を貰って担当者の連絡先を控える。
          ↓
③ 3社目の見積りをとる。②と同じことを繰り返す。
          ↓
④  最大で5社目ぐらいまで②を繰り返す。

※極限まで引越し費用を安くする方法ですが、推奨しているわけではありません。悪用しないでください。

3-2.引っ越しの1〜2ヶ月前から見積もりをとる

このように5社の見積りをとるには、どうしてもある程度日数が必要になってくるので、引越しの1~2ヶ月前からはじましょう。また早期割引あり、希望の引越し日がとりやすいメリットもあります。

 最安値を狙っているのなら6社以上見積もりをとっても構いませんが、私の経験では3~4社ぐらいで十分OK です。営業にその場で契約をせまられても、絶対契約はしない。 万が一契約しても、標準引越運送約款で引越しの2日以上までに解約できるとされていますので、遠慮なく解約の申し出をしましょう。

3-3.方便と度胸で、ドンドン値引きさせる(値段はあってないようなものと思い込む)

 5社から見積りをとるとそれぞれの営業から電話がかかってきます。その際は最安値を言うだけで業者は勝手に安くしてくれます。引越し費用を1円でも安くするって言ってもただ他社の見積り金額を伝えるだけです。それならあなたにもできそうと思いませんか。

 しかし、あまりに安い料金を言うと「他社さんの見積書、参考のためにいただけませんか?」と言われる場合もあるが、以下のように見せられない理由を準備していれば大丈夫です。

 会社で引越し代を負担してくれる事に成っているので、見積書は会社にある。など

 方便と度胸がないとこの方法はできません。少しでも遠慮して○○万円でいいか…って思うと損をします。

3-4.はじめての引越しでも「はじめて」とは言わない

引っ越し業者は、はじめてと分かると足元を見られてボッタクリ金額を提示してきます。その後いくら安くなっても元の金額が高いので結局安くなりません。

3-5.ダンボールは中古にしてもらう

引越しが済めばダンボールはゴミになります。それなら業者の経費削減に協力して、見積り時に恩を売ってたほうが安くなります。

3-6.「荷物の量」と「オプション」を減らす

引越し費用を安くする手順は、とにかく「荷物の量」「作業人数」「距離」「オプション」を減らすことです。とりわけ実行しやすいのは「荷物の量」と「オプション」でしょう。不用品があれば、引越しする前に処分しましょう。また「オプション」である梱包も自分でやれば料金は掛かりません。

3-7.「運搬方法」を選ぶ

それと、もう1つの安くする方法は「運搬方法」を選び直すことです。引越しの際の運搬方法は大きく分けて「チャーター便」「混載便」「空便(からびん)」の3つがあります。それぞれの特徴を理解して選べば、引越し費用を安くできるかもしれません。

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業者がはじめに薦めてくるのが 一番高い「チャーター便」です。もし、お時間にかなり余裕があるのなら一番安い「空便(からびん)」がおススメです。

3-8.近くに引越し業者の営業所があると言う

 家の近所というのは、結構見積り交渉の切り札になります。

3-9.1000km以上などの遠距離引越しは大手に依頼する

 大手業者は全国に支店があるので、すでにネットワークが出来上がっています。その人員やトラックを活用できるので安くなります。たとえば、他の引越しサービス後で戻るついでに、空になったトラックや作業者で引越しを行なえば追加でトラックや人員の手配が必要なくなり、経費が掛からないでの安くできるわけです。中小業者ではこうはいきません。

3-10.出来る限り2~3月は避ける

2~3月は超繁忙期なので、引越し業者は強気です。それどころか、 引越し日程をとるだけでも困難になってくるので要注意です。安くしたいのであれば2~3月の引越しは避けましょう。

4.引越しをスムーズに進める8つの裏技

4-1.冷蔵庫の電源は 水落ちするので前日に抜いておく

→新居先が汚れない。業者との揉め事原因は1つでも少なくしたほうが無難です。

4-2.しつこい営業は 嘘でもいいから他社に決めたという

→もう電話は掛かってきません。断わるのは気は引けると、うやむやにしておくとあなたにも業者にも手間が発生します。

4-3.引越し前に家具などの写真を撮っておく

→補償の際、証拠になる。業者との揉め事原因は1つでも少なくしたほうが無難です。

4-4.納得がいかない場合は「市役所にも相談する」と言う

→業者対応が本気になる。引越し業務は国土交通省より許可を受けないとできません。そのため国や地方自治体へのクレームで真摯にならざるを得ません。

4-5.一人1000円ぐらいのチップを作業前に渡す

→作業が丁寧になる。作業前に渡すのがミソです。その理由はあなたにもわかりますよね。

4-6.一括見積もりサイトは「客寄せの窓口」と割り切る

→必ず安くなるワケではない。むしろサイトへの登録料などが掛かるため、高い可能性もある。多大な期待をすると後悔する。

4-7.引越しは 知り合いに頼まない

→人間関係を考えるとクレームが言えなくなる。さらに機会がある度に、お礼を言わなければならず気疲れする。

4-8.キャンセルは2日前まで無料でできる

→そのことは標準引越運送約款で定められている。その期間内であれば堂々とキャンセルしましょう。しかし、その期日間近で他業者に引越しを依頼すると、それを逆手に取られて高い引越し費用を提示してくるので2週間前までに業者を決めることをおススメします。 

5.知っておくとトラブルを回避できる5つのアドバイス

5-1.引越しトラックを駐車して営業妨害でクレーム

引越し先のマンション1階が店舗の場合によく耳にするトラブルです。引越しだからいいだろうと勝手に思わず、店主に一言伝えておけば、大抵はクレームになりません。

5-2.引越し後のあいさつは単身用マンションでは不要

特に都心部では、夜勤の方も多くおられますので、何度もチャイムを鳴らすと近所迷惑になることもあります。偶然、顔を合わたときに簡単なあいさつ程度で十分でしょう。

5-3.精密機械の動作確認はすぐに

パソコンやテレビ、デッキなどは引越し業者が立ち去る前に、主電源が入るかどうかだけでも確認しましょう。後からのクレームだと対応が遅れる場合がほとんどです。中にはそのまま放置されることもあります。

5-4.引越し先によっては引越業者の大家指定がある

大家指定の引越し業者は費用が高いです。その理由は大家(不動産管理会社)がお手数料を取っていることと、競合業者がいないから。契約書の特約事項にそのことが書かれていたら、他物件を探したほうがいいでしょう。入居者から取れるものはなんでも取ろうという大家(不動産管理会社)の物件で快適な新生活が送れるわけがありません。

5-5.一括見積りサイトを利用すると、電話がうるさいと心得る

 一括見積りサイトに登録すると、我先にと一斉に電話連絡がきます。どの業者も受注しようと必死です。特に費用が高い業者ほど真っ先に電話が掛かってきますので、良心的な業者から電話があった時にはすでに注文済みで後悔することが多々あります。

 6.新居での快適な生活を送るためチェック項目

意外と下記チェック項目は見落としがちです。引越しの下見時には下記項目を必ずチェックして契約するのがいいでしょう。

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7.引越し業者情報

引越し業者情報を「一覧表」「一括見積りサイト」「番外編」に分けて挙げてみました。

7-1.引越し業者一覧表

7-2.一括見積りサイト

 7-3.番外編 

※ただし、あくまでも引越しの「お手伝いサービス」です。

 8.まとめ

この記事を読まれていかがでしたでしょうか?もうあなたは度胸さえ身に着ければ、必ず最安値で引越しできるはずです。浮いたお金は新生活に充てて、スタートダッシュで楽しい新生活に勢いをつけましょう!

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越尾 酉太

越尾 酉太

株式会社ジャスト 社外相談役の越尾酉太です。一般社団法人 日本損害保険協会の鑑定人でもあります。火災保険で屋根修理出来ることが、保険加入者の「当然の権利」であることを皆様にお伝えするため、日々奮闘中です。

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