普段はあまり雨樋について気にしていなかったけど、新築時や雨樋の修理時には気になるものですよね。
ネットでも雨樋について詳しく書かれているサイトはあまり見られません。
そこで、今日は雨樋の「種類」と「価格帯」についてまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
形状別の雨樋種類
ここでは、代表的な形状の雨樋種類についてお伝えします。
半円型
昔からある典型的な雨樋の形状です。築20年以上の住宅の雨樋は、ほとんどがこの半円型です。形状が単純なので価格帯も少額で済みます。
角型
角型は、半円型に比べて流水量がより多く確保できるため、最近では主流の形状になりつつあります。またゲリラ豪雨に備えて、片方がせり上がった雨樋もあります。
特殊型
東北や北海道などの雪国では、雪掻きをする際に、雨樋を傷めないように特殊な形をした雨樋もあります。価格帯はやはり高額になります。
素材別の雨樋種類
ここでは、代表的な材質の雨樋種類についてお伝えします。
塩化ビニール
【特徴】
雨や太陽光で変色や劣化で、破損しやすいというデメリットがありますが、軽くて組み立てが簡単で、広く普及されているのでコストが安く済むというメリットもあります。
他の合成樹脂
【特徴】
見た目は、塩化ビニールとの違いはあまりありませんが、その耐久性に違いがあります。
例えば、樹脂表面に紫外線劣化に強い処理をして、耐久性を高めているなど。後にお伝えする金属製にはおよびませんが、紫外線に対してある程度耐久性があります。価格帯は塩化ビニールより高めです。
ガルバリウム鋼板
【特徴】
近年、脚光を浴びている金属素材です。錆びにくく耐久性があり、加工もしやすいので、価格帯は他の金属素材に比べて安い傾向にあります。
屋根材としてはすでに普及が進んでおり、雨樋の材料としても金属素材の中では一番普及しています。
銅
【特徴】
新設時は、いわゆる銅色をしていますが、徐々に酸化されて深みのある緑青色へと変色します。
元々、耐久性の高い材質なのですが、近年では酸性雨の影響で15年~20年で、雨樋に小さな穴が開くこともあるようです。価格帯はかなり高額です。
アルミ
【特徴】
アルミだから雨水で錆びないのが、最大のメリットです。また加工は、最大161メートルまで長さを調整できるので、余分な継ぎ目はありません。
太陽熱による膨張も塩化ビニールと比較して約三分の一で、たわみやそりも発生しにくいです。アルミ製の住宅用雨樋は、ほとんど取り扱いはありません。
ステンレス
【特徴】
アルミと同様に錆びず、耐久性が高いのが特徴です。内側より雨樋を繋げることができるため、継ぎ目はあまり目立ちません。
価格帯はアルミよりも安価ですが、それなりの金額になります。
雨樋種類の素材別比較表
塩化ビニール | 他の合成樹脂 | ガルバリウム鋼板 | 銅 | |
価格帯 | ◎ | ○ | △ | × |
耐久性 | × | △ | ◎ | ○ |
デザイン | △ | ○ | ◎ | ○ |
※アルミとステンレスは、流通量が極端に少ないため割愛させていただきます。
雨樋の価格帯
半円型 | 角型 | |
塩化ビニール製 | 1,000円~1,800円/本 | 2,000円~2,800円/本 |
他の合成樹脂製 | 1,800円~2,500円/本 | 2,800円~3,500円/本 |
ガルバリウム製 | 4,500円~6,000円/本 | 5,500円~7,000円/本 |
銅製 | 9,000円~11,000円/本 | 11,000円~13,000円/本 |
- 1本は3.64メートルです。
- アルミとステンレスは流通量が極端に少ないため割愛させていただきます。
- 上記価格帯は雨樋自体の金額で、施工料金や足場費用は含まれていません。
- 通常は上記金額に業者利益が加算されます。
雨樋修理は0円でできる可能性があります
雨樋が壊れる原因のほとんどが「雪」または「風+経年劣化」です。多くの方が「経年劣化」のみで、雨樋が壊れていると思われているようですが、それは厳密には間違いです。
もしも、すでに火災保険に加入済みであれば、負担金0円で雨樋を修理できるかもしれません。そのワケは、火災保険の「風災補償」です。
では、具体的にどのようにすれば負担金0円で雨樋修理できるかは「雨樋の修理費用の相場と「タダ」で直すことができる秘密の方法」で詳しくお伝えしています。
もしもあなたが火災保険の加入者なら、ぜひ一度目を通しておいてください。万が一のときに、必ずあなたのお力になれるはずです。
まとめ
雨樋の種類と価格帯についてお伝えしましたが、あなたにピッタリの雨樋は見つかったでしょうか。
また雨樋に何か不具合を発見したら、火災保険の「風災補償」のことを必ず思い出してくださいね。