セメント瓦の特徴|0円で修理する方法

セメント瓦の特徴|0円で修理する方法
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セメント瓦の特徴は?どんな形や種類がある?セメント瓦って安いの?などといろいろと興味をお持ちになっているのではないでしょうか?

またセメント瓦の修理やその費用目安を探されているのかもしれませんね。

今日は、セメント瓦の特徴と修理方法とその費用目安をお伝えしますね。またその修理費用が0円にできるかもしれない方法も紹介いたしますので、参考にしてみてください。

セメント瓦の特徴

まずは、ほかの瓦ではあまりないセメント瓦ならではの特徴を3つお伝えします。

【特徴①】いろいろな形が選べます

17セメント洋風

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セメント瓦の形状には、和風、洋風があります。その他、平形、S形などもあります。セメント瓦の形は日本瓦形が多かったのですが、現在では激減し、洋風瓦形が増えています。

【特徴②】色が多彩です

17赤いセメント

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色付けは一般的には表面に塗装をして使用されるのが通常ですが、顔料をセメントに練り込む方法もあります。塗料や顔料で着色するため、壁などの色に合わせてお好みの色にすることができます。

【特徴③】割れやすい

17セメント割れ1

17割れた瓦

セメント瓦は、セメントでできているので小さな衝撃でも簡単に割れやすいです。

セメント瓦のメリット/デメリット

次にセメント瓦のメリットとデメリットを1つずつお伝えします。

【メリット】工事費用が安い

見栄えが似ている日本瓦と比べて本体標準工事費用が安価です。

セメント瓦 本体標準工事価格:8,000円/㎡
日本瓦 本体標準工事価格:9,000円/㎡

【デメリット】メンテナンス費が高い

太陽光や雨風などにより変色や塗装の剥がれがおき、数年ごとにチェック・点検が必要となります。そのため、定期的にメンテナンス修理をしないとセメント瓦自体の劣化が早くなります。

日本瓦との違いとは

日本瓦との主な違いは、表面処理方法と原材料です。

17セメント瓦

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表面処理方法 セメント瓦 → 塗装
日本瓦 → 釉薬
原材料 セメント瓦 → セメント
日本瓦 → 粘土

釉薬は塗装より断然、耐久性があります。また同様に粘土もセメントより長持ちします。そのため当然、日本瓦のほうが、メンテナンスも少なく、寿命も長いです。

現在では、新築時や屋根の葺き替え時にセメント瓦を使用されることはほとんどなく、その座は、コロニアル・カラーベストなどのスレートやガルバリウムなどの金属瓦に取って替わられています。

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17デザイン-ガルバ

震災以降、地震対策として住宅に負担が少ない軽い屋根材を選ばれる傾向が強くなっております。日本瓦やセメント瓦のような重量のある瓦は、敬遠されがちです。

そのため、次の記事では皆さんのご要望が多いと思われるセメント瓦の修理方法とその費用目安をお伝えします。

セメント瓦の修理方法

修理方法には、主に塗装修理と割れ修理がありますが、ここでは最も多い一般的な塗装修理方法を説明します。

高圧洗浄機でホコリやコケを洗い落とします

セメント瓦が重なっている箇所や頂上の棟瓦は、特に丁寧に洗浄します。どうしても高圧洗浄機で洗い落とせない場合は、該当箇所をワイヤーブラシなどで洗い落とします。この洗浄工程を最低2回はします。

この工程でしっかり洗い落としをしないと塗装をしてもすぐに剥がれてしまいますので、何度も目で確認します。結構水しぶきが飛びますので、屋根の隅部分ではカバー板などをして近所迷惑にならないようにします。

乾燥が不十分でも塗料の接着が悪くなりますので、乾燥時間は24時間以上必要です。この洗い落とし作業が塗装修理の良し悪しを決めますので、しっかりと行います。

セメント瓦を修正します

洗い落とし後、セメント瓦にズレがあれば、必ず修正します。不具合がある場合は、補修や新しいセメント瓦と交換します。

シーラー(下塗り)をセメント瓦に塗ります

シーラーとは、セメント瓦と塗料のつなぎをよくするための塗料型の接着剤です。セメント瓦の傷みが激しい場合は、このシーラー塗りを2回します。乾燥時間は3時間以上です。

機械で上塗りをします(上塗り1回目)

上塗りとは、仕上げの塗装のことをいいます。通常、屋根塗装の場合、上塗りは2回行います。吹き付け機械で均等に塗装します。

簡単に見えますが、均等に塗装するには、それなりの経験とコツが必要です。また、塗装した面を踏んで足跡をつけないように、塗装順は屋根頂上から下がりながら塗っていきます。

部分上塗りを刷毛で行ないます(上塗り1回目)

軒先などは機械で上塗りすると、雨どいなどにも塗料が付着する可能性があるので、手作業で刷毛塗りをします。

また、どうしても塗り残ししてしまう細かい隙間部分にも刷毛塗りを行います。刷毛塗りの場合は、色ムラにならないように塗料をよくかき混ぜながら行ないます。

もう一度 部分上塗りと機械上塗りを行います

2回目の上塗りは1回目から二時間以上、経過してから行います。最後の仕上げになりますから、塗り残しがないか、よく確認してください。確認できれば、完了です。

塗装費用の目安(足場代含む)

セメント瓦塗装 35万円~120万円

上記金額は、あくまでも一般的な規模の戸建住宅である10坪~30坪あたりの業界目安とお考えください。傷み程度、屋根勾配、塗装方法等により目安の範囲外になる可能性があります。

17足場代

セメント瓦の塗装修理費用が0円になる可能性があります

セメント瓦に塗装修理が必要になった主な原因はなんでしょうか。ほとんどの方は、経年劣化だとお考えなのではないでしょうか。

そうなんです。その原因のほとんどが経年劣化なのですが、実は経年劣化には風の影響も含まれていることはご存知でしたか?経年劣化は、長い年月、雨風や太陽光に晒されていることで起きますよね。

雨風、つまり風に晒された結果、セメント瓦に塗装修理が必要になったとも言えるワケですよね。このことをよ~く覚えてくださいね。

ところで、あなたは今、火災保険に加入されているでしょうか?もしも、加入されているのでしたら、必ずこのまま読み進んでください。

きっとあなたに有益な情報を提供できると思います。火災保険に未加入の方は、今後に活かせる屋根メンテナンス情報として活用してみてください。

火災保険で塗装費用がカバーされることもある

ここからが本題です。火災保険に加入されているあなたなら、セメント瓦の塗装修理費用が保険でカバーされ、負担金0円でできるかもしれません。

キーワードは「火災保険の風災・雪災・ひょう災」補償です。ここでは、セメント瓦の塗装修理費用を0円にする方法を説明します。

 【注意】今からお伝えすることは、100%セメント瓦の塗装費用が負担0円になるわけではありません。記事内容とご加入の保険内容を確認して、ご理解納得されてから試されるようお願いいたします。

火災保険について

火災保険とは、火事のときだけしか使えない保険と思われがちですが、実はほとんどの火災保険には「風災・雪災・ひょう災」補償というサービスが自動付帯されています。

火災保険という名前なので一般的には、このことはあまり知られていません。また保険会社も積極的に告知活動はされていないようです。

近年では「水害」「水濡れ」「盗難」なども補償に含まれた、より充実した住宅総合保険も販売されています。

住宅総合保険も当然、「風災・雪災・ひょう災」を補償する保険です。※ここでは住宅総合保険も火災保険と表記します。

火災保険には「風災補償」がついている

それは「風災補償」を有効活用することで塗装修理費用を保険でカバーすることです。ご存じない方は下記のように思われるかもしれません。

  • 「それは違法行為だ」
  • 「不正な保険請求だ」
  • 「保険会社から訴えられる」

しかしそんなことは決してありません。セメント瓦に風や雪、ひょうが原因で痛んだことが保険会社側の鑑定会社で認められれば、100%合法的に修理費用をカバーできます。

保険会社のホームページにも「風災補償」のことは掲載されています。

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出典 http://www.sompo-japan.co.jp/
※平成26年7月1日に更新され 表示が異なっています。

損保ジャパン4
パンフ三井住友火災

風災補償がキーワード

最も重要なキーワードは、火災保険の基本補償の中でも「風災」補償です。

「風災」補償とは、突風・強風・春一番・つむじ風・台風等の強い風により、住宅等の建物が損害に遭った場合にその損害金額を補償することをいいます。

よくある風災には、下記写真のようなセメント瓦の割れやクギ浮きなどがあります。

17セメント割れ1
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塗装をお考えのセメント瓦は、同時に上記のような状態はありませんか?もしも、このような状態であれば、風災補償でカバーされる可能性が極めて高いことになります。

しかし、一般の方ではセメント瓦の状態を確認することは難しいと思います。だったら専門業者に調査依頼されることをおススメします。

専門業者が屋根に上ると、ほとんどの場合、塗装が劣化しているセメント瓦には、上記のような風災の痕跡が確認でできます。

風災の痕跡があれば、風災補償で申請することで、その損害金額を保険会社にカバーしてもらえる可能性があります。そしてその保険金でセメント瓦を塗装できるかもしれません。

デメリットについて

それは、あくまでも強い風による損害のみが風災補償の対象なので、基本的には経年劣化による塗装の不具合は補償の対象外であることです。

火災保険はあくまでも風災や雪災が対象です

火災保険の風災補償は、あくまでも強い風によって受けた箇所の機能を回復させるために、要する費用(これが損害金額)に対して支払わられるものです。

その他が原因と思われる損害は対象外になります。また新しく価値を生み出す費用も補償対象外です。

100%経年劣化はほぼない

しかし、ここで思い出して欲しいことはあります。それは、あなたが経年劣化だと思われていても、それは「風災も含まれた経年劣化」である可能性が高いことです。

雨風、つまり風に晒された結果、セメント瓦に塗装修理が必要になったとも言えるワケですよね。このことをよ~く覚えてくださいね。

経年劣化だけなのか、それとも風災も含まれた経年劣化なのかの判断は、保険会社側の鑑定会社は第三者的な立場から、私たちのような専門業者は依頼者の立場から公平な鑑定調査を通じて行なっています。

塗装が必要 = 風災に遭っている可能性が高い

またセメント瓦の塗装工事は、新たに付加価値を創造する要素もありますので、本来は風災補償の対象外と思われがちですが、しかし、塗装が必要ということは同時に長い年月の間に、強い風によって何らかの損害(風災)を受けている可能性が非常に高いとも言えます。

そのため、確定した損害金額によっては、塗装費用を業者が負担して、風災補償で給付された保険金でセメント瓦の塗装もできるかもしれません。

しかし、セメント瓦の塗装費用は本来、風災補償で支払われる対象ではないことは肝に銘じていてください。あくまでも業者の企業努力によって塗装費用を捻出しています。

念のため、もう一度言いますね。必ず風災補償でセメント瓦を塗装できるわけではないことはご了承ください。

私たちがお伝えしたいこと

それは「セメント瓦に塗装が必要になったら、まずは保険申請をしてみましょう。」ということです。

なぜならば保険申請しなければ、塗装が必要になった原因が経年劣化なのか風災なのかは、わからないじゃないですか。もちろん、保険申請自体は誰でも無料でできます。

もっと詳しく火災保険の風災補償について知りたい方は「知らないと損!0円で屋根のリフォームができる可能性がある全手法」をお読みください。

まとめ

この記事で、セメント瓦の特徴と修理方法とその費用目安がある程度、ご理解されたのではないでしょうか。

100%ではありませんが、セメント瓦の塗装費用を0円にする方法もご理解、ご納得のうえ、試されてみてはいかがでしょうか。もしも0円で塗装できたらご報告していただければ幸いです。

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PR編集部

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